シャイン接いじゃい(ん)ました

[say img=”https://kibihikari-farm.com/wp-content/uploads/2020/05/smmer_nomal.png” name=”園長”]今日は高接ぎの話をしちゃおうかな。[/say]

実はワタクシ、2015年に新しい圃場を作った時、皆さんに色々な種類のブドウを食べてもらいたくて、沢山の品種を植えました。
10種類以上は植えたと思います。周りで作っている人がいない品種は味が分からないので、どんな味なのかな?ブドウだから美味しいに決まってるよね!!と3年間せっせとお世話していました。

今思えばこんなに沢山の品種を植えるなんてどうかしてるぜ、なんですが新規就農者の性というかいろんなことに冒険したくなる年頃でありました。

[say img=”https://kibihikari-farm.com/wp-content/uploads/2020/05/smmer_nomal.png” name=”園長”]フッ、当時は若かったな。[/say]

~3年後~
色々な品種の初生りを食べて殆どの品種が美味しく大満足だったのですが、1つだけあまり美味しくないブドウがあったのです…。それが周りの誰も植えていない⚪⚪でした(比較的新しい品種だったのでまだ誰も植えてなかったんです)。
[say img=”https://kibihikari-farm.com/wp-content/uploads/2020/05/encho_summer_b.png” name=”園長”]え?嘘だろ!?そんなことってあるのか?[/say]

あんまり美味しくないブドウって存在するのか? とか 美味しくないブドウを植え続ける意味って… とか もしかしたら初生りだからか?

など園長の頭の中をグルグル渦巻いていました。
そして出た結論は、

[say img=”https://kibihikari-farm.com/wp-content/uploads/2020/05/smmer_nomal.png” name=”園長”]違う品種にしよう!![/say]
でした。

色々な品種を植えすぎたせいで、管理がメチャクチャ大変でしんどかったんですね。それぞれの品種がそれぞれ少しずつ違う時期に成長するのでウォーってなってました。樹が成長しているので、根っこがしっかり伸びてしまった今引っこ抜くのはメチャクチャ大変です。それにせっかく3年間も育てたのに植え替えるのは勿体ない。サンクコスト!!

となると、方法は接ぎ木で違う品種にするしかありません。と言うことで、去年緑枝接ぎというブドウでは一般的な方法でシャインマスカットに変身させることにしました。

緑枝接ぎとは…(過去の記事)
[kanren id=”1342″]

緑枝接ぎって簡単な接ぎ木の筈なのですが、最近下手くそになってしまい何度も何度もやり直し。そしてようやく接げたと思ったら11月の氷点下で枯れてしまいました T_T

[say img=”https://kibihikari-farm.com/wp-content/uploads/2020/05/encho_summer_k.png” name=”園長”]ガーンorz また接がないとダメじゃないか…[/say]
悲しみに暮れる園長。緑枝接ぎというのは開花時期あたりにやるのが良いんですけど(吉備中央町では6月頭くらいかな)、その頃ってメチャクチャ忙しいんですね。しかも緑枝接ぎって簡単と言われているハズなのに年々成功率が下がってきていて次も成功するかあやしい…

そういうこともあって、今年は緑枝接ぎする前に高接ぎにチャレンジしようと考えました。高接ぎは5月の温かくなってきた頃にするので高接ぎがダメだったら緑枝接ぎにすれば良いという二段構えです!

用意するのはメデールテープ小刀と冷蔵庫に保存していたシャインマスカットの枝。本当は接木刀が良いんですけど普通に高いですからね。小刀で代用です。

シュパッと斜めに切ります。

反対側を形成層が見えるように削ぎます。

元の樹を少し斜めに切れ目を入れてさっきの穂木を入れ込みます。そしてメデールテープでグルグル巻きにして乾燥を防ぎます。

~1週間後~

芽が膨らんできました。

[say img=”https://kibihikari-farm.com/wp-content/uploads/2020/05/encho_summer_b.png” name=”園長”]キタコレー!緑枝接ぎが苦手だったから、保険で多めに6箇所したけど成功率50%くらいで結構高めだった。やったー![/say]

新たにシャインマスカットとして生まれ変わったこの樹に乞うご期待!

ぼちぼちと更新してますよ✐☡

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この記事を書いた人

「岡山県のへそ」と呼ばれている吉備中央町でブドウと白桃を夫婦2人で作っています。岡山に来て9年目に入りました。吉備高原の澄んだ空気のもとで「お客様に高品質の果実をしっかりとお届けする」ことを第一に取り組んでいます。

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