失敗は次の黒大豆への足がかりとせよ。

園長です。

自分の中での反省が終わったのでそろそろ黒大豆について書こうと思います。

それは1年ほど前のことでしょうか。 夫婦共に仲良くして頂いている新規就農者の先輩が、冬の農閑期に黒大豆を作っていると聞いたのは。
「殆ど何もしないでお金が稼げる(→んなわけない)」
「作るのは簡単(→んなわ以下略)」



本当はそれ以外にも色々と言っていたのですが、園長のご機嫌な頭の中には耳障りの良い言葉しか記憶に残っておらず、 黒大豆を作ることを即決意。
1反(1000m2≒300坪)ほど使える畑があったので、そこで作ることにしました。
白塗りのところです。
20150807_075132_1
スケジュールとしては、5月までに耕起したりマルチを張ったりし、6月初旬に種をまき、夏場に雑草を刈り、12月に収穫します。
それだけ聞くとホントに簡単そうに聞こえるから不思議です。

まず、近所の知り合いの方にトラクターで耕起してもらった後、
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先輩から畝立てとマルチ張りが出来る機械を借りて、マルチを張りました。
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こんな感じです。

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パッと見はちゃんと張れたように見えますが、既にここでマルチ張りに失敗してます。
ほんの少し傾斜があるので、ホントはこの写真だと横ではなく縦にマルチを張るべきでした。

そしてイノシシ等の鳥獣害対策として、メッシュを張りました。メッシュの上につける電柵も取り寄せていたのですが、時間も無かったので後回しに。
これが後々の悲劇を呼び起こすことに。
20150617_173828

そして農協から黒大豆の種子を取り寄せ、6月の一番忙しい時期に播種。

バイトもしつつ、自分のブドウの作業もありーので、この時既に黒大豆をやるんじゃなかったと、心の奥底では思いつつも、ここまで来て引き下がるわけにいかず何とか播種まで辿り着いたのでした。

目まぐるしい日々の作業の中、写真をあまり取ることが出来なかったのですが、2ヶ月も経つといつの間にかこんなに成長していました。
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また困ったことに、雑草も黒大豆以上に成長し、黒大豆が見えなくなるくらい背丈が高くなってしまったため、草刈をしたのですが、草刈の最中にカボチャが出てきました。
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もちろん見に覚えのないカボチャに、園長は手が止まりました。
が、深く考えるのをやめ、棚からぼた餅とばかりに収穫して美味しく頂いたのでした。どこからか種が飛んできたのでしょう。

さらに時が経ちブドウの収穫も終わった10月。
黒大豆はどんな感じだろうと1株抜いて、枝豆として食べてみることに。
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まいう~(写真撮り忘れ)。
本当はもっと食べたかったのですが、黒大豆がお金に見えている園長は1株だけで我慢したのでした。もうちょっと食べておけばよかった・・・。

そしてついに事件が!
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ある日、畑の横の道を見ると、枝豆の殻が落ちているではありませんか。
小動物が食べたのかな、まぁしょうがないと思っているとメッシュに株が引っかかっています。
よくよく見ると畑の中の黒大豆が結構荒らされているではありませんか。
どうやら園長がいない間に猿が6匹ほどで押し寄せ、食べ放題とばかりにめちゃくちゃしていたようです。

怒りに震える園長は急いで電柵も設置。
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こんなことならメッシュを取り付けた時に一緒に電柵も付けておけば良かったと後悔。
それでも1割ほどの被害で済んだのが不幸中の幸いでした。

そして年の暮れに収穫。
年明けに、乾燥させた黒大豆をスレッシャー(脱穀機)にかけました。
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農協からスレッシャーを借り、
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初めてでなかなか勝手がわからず四苦八苦しましたが、100kgくらい採れたでしょうか。
自分的にはなかなかだと満足したのでした。今思えば出来は全然良くなかったのですが・・・。

その後、羊羹屋さんに買い取りをお願いしようと持って行ったところ、
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買い取って貰えませんでしたT_T

理由1:水分量が多い
17%以下じゃないとダメみたいです。脱穀する何日か前に雨が採っていたのと、収穫からあまり日数が経っていなかったのが良くなかったのでしょう。
逆に過乾燥も良くないので注意が必要ですが。

理由2:黒大豆に土がついていた
これが一番の問題だったのですが、脱穀する時、一部土のついた根っこも一緒に投入してしまい、黒大豆に土がついてしまったようです。
収穫した時に根っこは切っていたのですが、少し見落としてしまいました。

その場では買い取って貰えませんでしたが、とりあえず収穫した黒大豆を全部持って行ったので、一度選粒機にかけてもらい大きさ毎に分けてもらったりやダメなやつを弾いてもらったところ、なんと売れそうなものが半分ほどしかありませんでした。
お店の人も今年は天候不順でみんなあまり採れなかったと慰めてくれましたが、取らぬ狸の皮算用とは正にこの事!
黒大豆でウハウハのバラ色の未来図がガラガラと音を立てて崩れていきました。

トボトボと帰宅の途についた園長は、失意の中、黒大豆を乾燥させ、土を取り除いた後(滅茶苦茶地味な作業でしたT_T)、1週間後再チャレンジして無事買い取ってもらい、最後まで何とか走り切ることが出来たのでした。
種子代とか資材代とかでトントンといったところでしょうか。趣味か!

後日、先輩の奥さんからフミカ氏経由で聞いたのですが、その先輩が羊羹屋さんに会った時園長の話が出たとのことでした。
多分ブドウ農家繋がりで先輩に話をしたのだと思いますが、恥ずかしすぎて悶絶しそうでした。
無知って怖いなと自分のことながら大反省したのでした。

たくさん失敗してしまい恥もかきましたが、懲りずに来年度も作ろうと思います。今年が一番最低だったので、これより下はないでしょう。
ただ本業のブドウに支障が出ないよう面積を減らしてちゃんとしたものを作ろうと思います。

以上、黒大豆に関する総括でした。

ぼちぼちと更新してますよ✐☡

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この記事を書いた人

「岡山県のへそ」と呼ばれている吉備中央町でブドウと白桃を夫婦2人で作っています。岡山に来て9年目に入りました。吉備高原の澄んだ空気のもとで「お客様に高品質の果実をしっかりとお届けする」ことを第一に取り組んでいます。

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